Discussion
対談
ここでは、堅苦しい雰囲気は抜きにして、日本人3人(Class of 2004)によるざっくばらんな対談をお送りします。テーマも内容もまとまりがありませんが、軽く読み流してください。Carlsonの雰囲気が少しでも皆さんに伝われば、と思います。
対談参加者3人のプロフィール
M:航空会社エンジニア→コンサル、職歴15年、私費
K:損害保険→ベンチャー、職歴8年、私費
O:信託銀行、職歴9年、社費
取り上げたトピック
コア
出願について
全体の雰囲気
チーム
就職
コア
K どうですか。とりあえず秋学期のコアが終わって印象というか、感想というか。
O まず、日本ではずっと仕事してたわけじゃないですか。それが、勉強だけしてればいい生活になったってこと、それもアメリカで、いろんな国から来た留学生たちと一緒に、勉強したかったことを学べる。純粋に刺激があって楽しかったですね。カールソンの授業も、来るまではあんまり情報はなかったんだけど、結構手応えがあったな。
K どういう言う点で?
O 時間に対して求められる勉強量が非常に多い。試験や課題提出が毎週あるし。まじめに全部読んで、全部完全な準備をしようと思うとかなりきつい。アメリカ人でもきついって言ってるからね。あと、プログラムを改善しようって努力が感じられるよね。端的にいうとランキングを上げようとしてるんだと思うけど。コアでいえば、基本的な科目をインテグレイトしようっていう。
K ITがコアに入ったのも今年からだし。去年のコアはもっと楽だったらしいよね。
M あわただしいというか、忙しいということは聞いていたけど、時間があればもう少しこんなことできたのに、とかいうところも確かにあったけどね。忙しい中でやりくりしていく能力をつけるというのもカリキュラムのねらいなのかな。逆にあのぐらい詰め込められたら、英文も斜め読みしなくちゃと。なんとか1時間なりの読み方をしないと。そういうやりかたって、精読とはちがうし、そういう意味では壁をこえたという気はするかな。
O そうですね。必要に迫られて読むっていう・・・。
M ばーっと斜め読みする能力がついたかな、と。
K 私としてはカリキュラムがらせん状に組み込まれているというのが驚きましたね。ひとつ科目が終わったら、また次が始まって、終わったらまた前のが再開して、という形の。
O でもらせん状にしないとテストが全科目で同時期に集中しちゃうからね。うまく試験がばらけてるのはいいでしょ。
K そうなんですよね。シラバスとかに書いてあったんでしょうけど。
O ところで、うちの特徴として試験が月曜日にあるという・・・。
K 他の学校は金曜日とかなんですか?
O 金曜日とか、土曜日とか。そうすると週末は遊んじゃうじゃないですか。僕らは週末勉強するでしょ。勉強する体制がとれるっていうことはいいけど。
M 結局、全部毎日勉強してるっていう。
O ずっと勉強しているよね。(笑)
M あと、金曜日に授業が2コマ入るわけじゃない。朝8時から、詰まってるなって。(月から木までは9:55から2コマ)
K 個々の科目については?
M アカウンティングなんかは、分かりやすかったよね。日本人がとっつきにくいのは、マーケティングでしょ。ディスカッション主体で。アメリカ型の会社の感覚を前提にしてるところもあるじゃない。
O 確かにね。いい面としては、ケースってやったこと無いじゃないですか。読んで、自分がその経営陣になったつもりで考えて、家で準備して、授業で発表しようと頑張ってみて。それを繰り返していく。その積み重ねって身になっていると思うんですよ。仕事だと、自分で関われる案件の数なんてたかが知れてるでしょ。たとえケースとはいえ、何十件も案件をこなしたってのは、気付いていなくても力になってると思うんですよ。それも英語でやってるわけだし。
K 実際、授業ではやってないけど、テストでは該当するケースに違うフレームのことを聞いてくる。それ、どうでした?
M 応用を聞くっていう。あえて授業で触れなかったことをきくという、そういうテストが多かったかな。MBAは応用なんだという・・・。
O オープン・ブックが多いから、昔みたいに暗記しなくていい。それが日本のと大きな違いですね。それをどう使うかということに焦点を当ててるから。
K サマリーを直前に作ったりとかは?結構しんどかったですよ。
M それがまたいい勉強になった。
O 実際に勉強させるという。
K 今年から追加されたMISはどうですか。コアにMISがあるっていうのはCarlsonの特色だと思いますが。
O あれ、教科書無くていろんな論文指定して、全部読ませる形だけど、教授は論文のフレームワークを授業でそのまま使ってますよね。一応、IS業界で重要とされる論文を紹介してるから、それ自体は面白いよね。で、ファイナルは勉強した論文を実際のケースに当てはめるってテストだったから、いい試験だったと思うし。
K 確かに。
M 今年から始まった科目だから、試行錯誤しているって感も否めないけどね。
O でも、このパーツについてはこの論文、このパーツについてはこの論文ということは提示されているわけだし。あの先生は、自分の考えを押しつけないから、それらのパーツパーツの統合は本人が自分なりに実社会で使ってみた上でやればいいんじゃないかな。あの大量な論文をこなしたってのは自分なりに達成感あるんだけど(笑)。
M 論文自体も割と新しいものだし。こういうものがあったよっていうね。一応、MISで定評あるCarlsonなわけだしね(笑)。
出願について
O どういう学生が必要とされてるかな?
M 理系好みだよね。
O でも今年の日本人では理系は7人中2人じゃなかったっけ?
K メーカーですかね。ケースに出てくるような。富士ゼロックスとか。ミネソタ本拠の3Mとか。メドトロニックでセールスやってたとか。
O でも、メドトロニックはアメリカ企業だからね。やっぱ日本企業で、キャノンとかソニーとか。
M それは他の学校でも人気バックグラウンドだから。現在の不況の中での勝ち組っていう・・・。
K でも、関連付けるならメドトロニックがらみがあるとか、地元の企業とコンペティターにある企業とか。
O そうかもしれないけど証拠ないからね(笑)
O あと、はっきり分かるのは一人一人のバックグラウンドがみんな明確に違うでしょう。
K 微妙にずらしてるっていう。
M 特に人数が多い学校じゃないから日本人も僕らぐらいが定員だから、バックグラウンドがばらけるから。キャラかぶんないように。
O キャラ立たせておかないと。(笑)
K キャラがないといけないって。
M 例えば、銀行っていう人がいっぱい受けても、銀行出身であることは問題ないんだよね、でも、私、不良債権処理やってましたっていう、ところにアピールしておかないと。何でもできる銀行マンでしたって、かぶりやすいわけだよね。自分の専門性をアピールしていくっていう。同じ業種出身でも受けとってもらえるかもって。差別化とか個性を示すって重要だよね。
O みんなしてると思うけどね。
K 点数的にはどうですか?やっぱりGMAT650ぐらいほしいかなって。
M アジア人には点数厳しいんじゃないかな?
O でも、日本人にはそんなこと無いんじゃない?650ぐらいで受かってるし。
K 全体平均は643。
O あんまり変わらないじゃん。
K でも、あるヨーロッパ人なんか620で受かってるし。
O えっ?
K やっぱりヨーロッパ人欲しいっていう・・・。
O でも、ヨーロッパ人ならもっと点数出そうじゃん。
K あっ、英語できるから?
M でも、日本人で低い人っていないわけでしょ。
O でもそんな上で無いけど、そんな下でもない。
K 入りやすいっちゃ、入りやすいけどね。メーカーのバックグラウンドあれば結構いいところまでいけるかなって。
O あと面接やってなくても入れるっていうのは珍しいからね。
K 珍しいね。だから面接を受けるって言う手がある。
O あと、反対に面接自信がない人でも受かる可能性があるっていう。
K あと、早くから興味を示すのも大事かと思うんですよ。私は現2年生に知り合いいたから。それも大きかったかなって思うんですよ。
M 学生の人数も少ないし、それこそキャンパス・ビジットしたときに一生懸命売り込めばアドミッションが覚えていてくれる可能性が高い学校かも。
O そうですね。
M 英語が流暢でなくても、何とか興味があることを伝えれば印象に残る可能性がある。
K あと、なんでここにたどり着いたかっていうのが重要でしょうね。結局、ミネアポリスってみんな立ち寄らずにスルーするところだから。
O どうしてカールソンか?って。
M それはどの学校も聞くところだけど。
K われわれのサイトを見たからって書いてくれると良いんじゃないですか?
O それいいねー。(笑)
全体の雰囲気
K プログラムの印象は?
M クラス・サイズが小さくてよかったと思う。なんでかっていうとよその学校だと知らないやつばっかりって、聞くしさ。まずさ、最初にインターナショナル集めてセッションがあって、インターナショナルは仲良くなるじゃない?いまでもパーティーだ何だって声かかるわけじゃない?すごくいいと思うよ。そのあとアメリカ人入って2クラス分かれても誰が誰か分かるでしょ。
O 2クラスしかないからね。
M それで就職だ何だっていれてくるわけでしょ。切り口いっぱいあるし。意外と密度濃いって。
K あと、意外とミネアポリスを本社にしている会社が多いという。それに、アメリカ人の住みやすい場所に入っている。
O 住みやすい州ナンバーワンだからね。しかも6年連続ですよ。
K だから本社があるんでしょうね。意外といい人材が集まるんでしょうね。
O 教育水準が高くて、所得水準が高い。
M 物価も安いしね。
O 物価も安いから生活もしやすいし。
M 税金が食べ物と服にかからない。あと、治安がいい。
K それ大きいと思いますよ。セキュリティーに金を払わなくていい。
M 特に安全な国といわれる日本から来ると不安に思うけど、そういう意味では精神的に負担はないと思う。
O 日本と変わらないもんな。
チーム O よく言われてることだけど、確かに当たり外れがある。
K いいチームは少ないんじゃないかなって。科目間にまたがって、かなりの時間一緒にいるから、そうすると仲のいいのも悪くなりそうな感じもする。
M ただでさえ、日本人アウトプットないしね。
K MさんがMさんのグループについていつも言ってるのは、みんなエッセイでリーダーシップ書いてるはずなのに全然リーダーシップ無いじゃんって。
M ミネソタならではのトーンなのかも。
O 確かにミネソタ人の気質として、奥ゆかしくて、控えめで、論争しないということは一般に言われているよね。でもそういう傾向があるから接しやすいっていうものある。ミーティング中とか、面と向かって頭ごなしに反論しないし。
M 大人だよね。
K 仕切り屋がいるところは大変だよね。ガーって言う。
M あんまり自分の意見が頭ごなしに否定されたこともない。必ず聞き役に回ってると聞いてくる、お前どう思うかって。でも、ビジネススクールなんだから、もう少しグイグイいくキャラがいても良いかなって。
K そこらへんは年齢が若いからじゃないですかね。職務経験が3、4年ぐらい。
O 結構みんな若いからね。でも相対的に見ればカールソンは年齢的に上ですよね。
K チームで良かったこと、悪かったことは?
O うちのチームはうまくいってて、ケンカも一回もしたことないし、すごくいい感じなんですよ。チーム構成は、2人ミネソタ出身がいてカナダ人がいて。2人のミネソタ人は今までの話のミネソタ人気質の通り控えめでいい奴。カナダ人は海外経験長くて、リーダーシップもある。で、インターナショナルは僕とインド人の計2人。バックグラウンドもファイナンス・マーケ・IT・オペレーションってうまくばらけてるし。よく分かんないけど、まあ組み合わせの問題なんでしょうね。
K 肝はカナダ人ですか。
O アメリカ人3人と日本人と韓国人、とかいうチームと比べると、構成がばらけてる分、民主的になるのかな。あと、オリエンテーションで最初にやった留学生にどう対応するかって言うのを結構みんな覚えているみたいで、自分が中国行ったらこんなことできないよって言う。そういう風に留学生に接してるから。気を使いながら言い回しとか簡単なの使って、配慮してくれる。
K 私が驚いたのは、議事を取りながらレポートのドラフトが出来上がってるという。
M うちもそう。
K 生産性の高さってすごい。時間を無駄にしないって。1時間なら1時間でミーティング終わりって。
O あと、チームだと、自分が誰かに対して依存するって言うのが多くて、正直日本ではそういうの無かったからいい経験ですね。
K 日本だと自分で引っ張ってやるところを。
O 日本だとMBAに来るような人ってそういうの自分でぐいぐい引っ張ってやってきたと思うんですよ。ここではそうはいかないっていうのが、ね。
K 英語の部分で。
O でもそこで、どうにか自分のコントリビューションできるところを探して、それには喰らいついていく姿勢も大事ですね。
就職
M ニューヨークとかシカゴとか、山のように会社があるけど、そこだとone of themで見られちゃうけど、ここだとじっくりこっちを見てくれる。卒業生もどっかに入ってるし。何社と密にコンタクトできるかっていうと会社もあれだけあるし、コマ数は多いと思う。
O やっぱりカールソン出身者はこの辺に就職する人多いから、年齢の近い卒業生がいるケースが多くてコンタクトする上でも楽でしょう。誰かがどこかに就職している。
K 地元志向っていっても地元が結構サイズが大きいんですよね。
O そうそう。
K アメリカ人にとっては好都合って。生徒もライフスタイル重視派が多い。
O そうですね。ライフスタイル重視。
K うちのチームでは、チームのミーティングは週末は無しにしたいって。
M でも、みんなニューヨークとかシカゴとかで働いてみたいと思ってるのかな?
K ニューヨークまでは行きたくないんですかね?
O でも、話するとみんなニューヨークで働くなんていいなー、って言うよ。
K 憧れなんですか?
O そう、でも自分たちには無理って思ってるのかな。
M そういう意味では田舎のノリもある。この辺りで育てばニューヨークかーって思う。そういう意味じゃ俺たち東京から来たんだからさ。ビッグシティー、東京だよ。桁違いにでかいよ。この街はこの街で良いけどね。
O でも総合点で考えるとこっちのほうが上ですね。マイナス面を差し引いても。
K クオリティーオブライフを考えるとね。充実した2年間が送れると。
O Kさんみたいに、一軒家の一階で月750ドルで。2ベッドルームで。
K 一部屋物置にしてますって。
O そんなのありえないよね。
M ニューヨークのストゥーディオの値段で一軒丸ごと借りれるじゃん。
K 駐車場ただで、閑静で。(笑)
O そうはいってもカールソンから近くて、歩いて10分でしょ。
K で、大都市なわけでしょ。ちょっと行けばダウンタウンで。でもそれをいいと思うのは、われわれが東京から来てるからだと思うんですよ。
M そういう意味では東京とか大阪とかから来る人にとってはここの生活の便利な部分とか、居心地のよさはかなり訴えかけると思う。なんかリクルーターのコメントで「誘っても出てこない」っていうのがあったけど、足りてんじゃんここで、っていうのがあるかもね。
O そういう、満足感っていうのがミネソタ人の性質かな。あんまりハングリーじゃなくて、控えめで。
K それはありますね。満ち足りてるから。金持ちけんかしないっていう。
M 確かにね。金持ちが多いのには驚いた。
O そういう高級住宅地街が多いですよね。
O 就職の話とは離れちゃうけど、ミネソタ人気質も、ミネソタの環境も日本人には合ってると思うよ。